キャンプの敵は風!安全にキャンプができる風速の目安と対策

知識・ノウハウ

Camp ASK犬
Camp ASK犬

Camp ASKへ訪問頂きありがとうございます!

キャンプを予定しているけれど、当日の天気予報では風が強そうで心配。テント立てられるかな?焚き火できるかな?と悩んでいる方。

この記事では、Camp ASK家の強風注意報が出ている中でのキャンプの実体験を元に、安全にキャンプが出来る風速の目安を記載すると共に、強風の中でキャンプをする場合の注意点についてご説明します。

強風注意報が出ている中でのキャンプの実体験のご紹介→②キャンプの風対策の順にご紹介していくので、必要に応じて目次から飛んでください。

この記事で分かること
  • 平均風速3m/s以上での焚き火はNG、テント設営は慎重に
  • 平均風速5m/s以上のキャンプは避けた方が良い
  • 強い風の中キャンプをする場合は、風対策を忘れずに!

(実体験)強風注意報の中でのキャンプ

Camp ASKは強風注意報が出ている中キャンプに行き、怖い思いをしたことがあります。

幸い、テントが壊れることなく帰って来れたので今となっては良い思い出ですが、一歩間違っていればテントの故障や怪我に繋がっていたと思うと恐ろしいです。

普通、強風注意報が出ている中、キャンプに行く人は少ないですよね。

行った理由はただ一つ、天気予報で風が強くなることは分かっていたが、風を甘く考えていたから…

Camp ASK嫁
Camp ASK嫁

キャンプに行きたい気持ちが抑えられませんでした…

天気予報での風速

当然、キャンプに行く1週間程前から天気予報をチェックしていて、キャンプ期間中小雨であることと、キャンプ初日のはお昼前から次第に風が強くなり、昼〜夜は風速が5m/sになることは確認済みでした。

風速5m/sと言われてもピンと来ないので、Youtubeやインターネットで情報を収集して、5m/sでは、

  • ポールが折れる危険性があるのでテントを張るのことが難しいこと、
  • 風対策をしっかりとすればテントは使用可能であること、
  • 焚き火は難しいこと

がわかりました。

なので、チェックインを早めにして、風が強くなる前にテントを設営して巣ごもりキャンプをする作戦でキャンプ場に向かいました。

当日の天候

キャンプ当日は強風注意報が発表され、天気予報を超える荒れた天気となりました。

天気予報では、1日目の平均風速は5m/sであったのに対し、実際にはそれを超える風速が観測され、最大平均風速は18時台の7.1m/sでした。

また、瞬間風速としては最大風速8.2m/s、最大瞬間風速14.3m/sが観測されました。

【用語の説明】
平均風速:「10分間の平均の風速」
      → 一般的に、天気予報の風速は平均風速を指している
瞬間風速「0.25秒間隔で測定した風速値を3秒間で平均した値」
最大風速(最大平均風速):平均風速の中の最大値
最大瞬間風速:瞬間風速の最大値
       → 平均風速の倍程度になることがある

強風の中でのテント設営

私達がキャンプ場に着いた11時台の平均風速は2.5m/sでしたが、瞬間的に突風が吹き、樹木は時に大きく揺れ、キャンプ場の立て看板等も一部倒れている状態で、安全にテントを立てられるか不安は状況でした。

この時点で焚き火は無理そうでした。

暫く迷った後、テントさえ立ててしまえば予報の風速5m/sの中でのキャンプは可能と考え、突風に十分に気を付けて素早くテントを設営することにしました。

強風の中のテント設営で気を付けたポイント
  • テントの入り口は風下へ
  • テントは風で持ち上がらないようペグで仮止めする
  • 立ち上げの際は二人でしっかりテントを押さえ、ペグ打ちは素早く打つ
  • ガイロープは遠くに鍛造ペグで打つ

強風の中でのキャンプ

設営が終わる頃には風はさらに強さを増し、突風の強度も強くなりました。
平均風速が5〜7m/sの強い風の中、数分に一度さらに強い突風が吹くのが夜まで続きました。

この状態では、当然焚き火はできず、物が飛ばされるのでテント外での食事も難しい状況でした。
雨はほとんど降っていなかったので、テントの入り口は開けて、テント内で過ごしました。

風の音と、テントのバサバサ音が大きく、隣を含め周りのキャンパーの声は全く聞こえませんでした。
また、テントが揺れるのでとても怖かったです。

一般的に、「10m/s以上でのキャンプは難しい」と書かれている記事をよく見ますが、個人的には5m/sで既に強い風の印象で、7m/s付近がギリギリと感じました

就寝前のチェック(ガイロープ、チャック、マジックテープ)

就寝時にテントが倒壊してしまっては大変です。

我が家では、テントが飛ばされないよう就寝前に以下を実施しました。

  • ガイロープの貼り具合調整
    →しっかりとテンションをかけて設営しましたが、緩んでいる箇所がありました。
  • チャックを全て閉じる
    →チャックは少しでも空いていると風でさらに開いてしまいます。
  • マジックテープもしっかりと留める
    →マジックテープを留めるとチャックが開くのを防げます。
Camp ASK夫
Camp ASK夫

対策はしたものの、テントが飛んでいかないか、壊れないかが心配でなかなか寝つけませんでした…

Camp ASK嫁
Camp ASK嫁

他のキャンパーも怖かったのか、夜遅くまでペグ打ちの音が響いてました

キャンプでの風対策のまとめ

幸い、私達はテントもその他ギアも壊れることなく強風の中でのキャンプを乗り越えられたので安心しました。

教訓としては、風が強い日(5m/s以上)のキャンプは「避ける」のが一番だと思います。

また、天気予報の「風速」では「瞬間風速」は表しきれないので、不安な場合は風の状況をキャンプ場に問い合わせてみて判断するのが良いと思います。

台風でなくとも、風がとても強い場合はキャンセル料を免除してくれるケースもあります。

ただし、「せっかく楽しみにしているキャンプをキャンセルするのは…」という場合は風対策をしっかりと取りましょう。

キャンプの風対策
  • 平均風速3m/s以上での焚き火は避ける
  • タープは避ける、もしくは低めに立てる
  • テントの入り口は風下へ
  • テントは風で持ち上がらないようペグで仮止めする
  • 立ち上げの際は二人でしっかりテントを押さえる
  • ペグは頑丈な鍛造ペグを使用(30cm以上がおすすめ)
  • ペグ打ちは素早く
  • ガイロープは遠く打つ
  • 飛びやすいものはテント内へ

風対策をしっかりとして、悔いのないキャンプをしましょう!

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